奥州胆沢北下幅神楽「御神楽」@第13回奥州市郷土芸能の祭典
さて本日は、第13回奥州市郷土芸能の祭典から奥州胆沢北下幅神楽で御神楽です。
北下幅神楽さんの由来を定本から
「明治初年、千葉源五郎外七人の仲間が、水沢市旧満倉上葉場村、高山稲荷神社の上葉場神楽に弟子入りし神楽を習得した。
明治二年の修験道廃止により神楽団も解散したため、北下幅村の仲間で北下幅神楽を創設した。
また自ら庭元となり、多くの弟子を養成するとともに、西磐井郡平泉町、達谷神楽、水沢市真城、瀬台野神楽との交流を深め、数多くの演目を習得した。
初代庭元千葉源五郎、二代千田伊四蔵、三代千葉源五郎、四代小野寺彦助、五代千田竹松、六代千葉庄太郎、七代千葉運蔵、現在の庭元千葉源一は八代目である。
昭和三六年三月、水沢市無形文化財の指定を受けている。
なお他村に伝授した箇所は、明治二五年佐野神楽、福原神楽、明治三○年鴬沢神楽、明治三五年鵜の木神楽、南部岩崎神楽、大正一○年番匠神楽、大正一四年毘沙門神楽等である。」
とあります。
この日は小中学生による御神楽でした。
ところで、北下幅神楽には明治13年初代千田太郎左衛門が記した「御神楽前数覚帳」があり、当時の演目がわかる。
式舞として、御神楽、山之神、三番叟、五代領、天の岩戸開き、鳥舞、地割舞、水神明神、新岩戸開、高天原道引、浜遊
笹割、宮雀、八幡舞、七五三切、蝶ナ切、明神舞、福陸神、翁舞、三宝荒神、不称舞、橋挽神話となっています。
これをみると既に法印神楽と山伏神楽の双方が組み入れられていたことが理解できます。
御神楽と鳥舞もはっきり別演目としているなどは山伏神楽の影響が強かったことと推察されましが、浜遊や蝶ナ切などは内容がよくわからないものとなっています。後で神楽台帳を見せてもらおうと思います。
何はともあれ子どもたちが笑顔で踊っていたのが印象的でした。これからも続けていってほしいです。
動画でどうぞ
