大償流土沢神楽「狂言 猿引き」@第17回東和神楽大会
さて本日は、第17回東和神楽大会から大償流土沢神楽で狂言 猿引きです。
狂言ですので、厳粛な神舞などと違って、当意即妙の掛け合いを楽しむ演目となっています。
大償神楽系でも上演されるのは大変珍しい、この日の目玉演目といえます。
早池峰系神楽では猿引きの他に「狂言田植」「金堀り」「しゅうと見参」「箱根番所」「釣り狂言」「神の沢」「献上」「品物」「狐とり」などがあようですが、私もこのうちいくつかしか見聞していません。
さて猿引の登場です。
本人は上方から来た浪人と名乗っていますが身分は怪しいです。
で、猿引と胴取との掛け合いで始まり、金の無い身であるが猿を連れて芸を見せれば何がしかの糧を得ようと目論んでいることを告げます。
ということで、この日は東和町福祉センターに大勢客が集まっているので、猿に芸をさせてご覧にいれようという次第。
で、猿面を付けた猿を引き回します。
猿だけに三番叟 わかり易い
衣装を付けた猿が三番さるごうを舞い始めますが、これが面白い
ついに猿が疲れ果ててふて寝してしまいます。
そこへ座頭坊が通りかかり、祝い事をするとて妻を呼び出して酒盛りを始めます。
酒を飲む時に座頭坊が「来る十五日 こりゃいい酒だ もう一つ」
「来るニ十五日 こりゃいい酒だ もう一つ」と日読みをするのも何かの祈祷なのか興味があります。
それを見た猿引きは、私にも酒をふるまってくれないかと話しかけます。
猿引が返盃するとて更に座頭坊に酒を進め、酔わせた挙げ句に座頭坊と猿を紐で結び、自分は座頭坊の妻と手を取って消えます。
後に残った座頭坊と猿は・・・それは動画を見てのお楽しみ。
狂言の妙味を楽しませていただきました。
動画でどうぞ
