気仙法印神楽「西乃宮」@気仙民俗芸能祭「けせんのたから」
さて本日は、気仙民俗芸能祭「けせんのたから」から気仙法印神楽で西乃宮です。
西乃宮とは即ち恵比寿のことで、陸前浜に依拠した法印神楽では重要な演目であります。
伊邪那岐伊邪那美の二神から生じる三人の御子すなわち天照皇大神、月読尊、素戔嗚尊の前に生じた未熟の御子の物語です
法印神楽では釣弓という豊玉姫について物語られたもののうちの一つで、釣弓三曲とは蛭児、釣弓、鵜葺草葺不合命出現を言い、伊弉諾伊弉冊の第三子である蛭子の神から海幸山幸そして天孫邇邇藝命へとつながる神話を語っている。
漁を生業とする浜では必ずこの演目が上演されることになっている。
そして、この演目の楽しくも信仰深いものを象徴するのがこの魚釣りの場面です。
地元の漁師さんたちにとって大漁は切実な悲願。
大漁満足を約束するのも修験の仕事だったことから、現今の神楽でもこれを重視して釣り竿の先に祈願が結び付けられることを想定しています。
もちろん恵比寿の竿先にお札を付けた人にはご利益があったことでしょうか。
神楽の最後は、西宮三郎が舟を漕いで西宮に帰る様で終わります。
動画でどうぞ
