坂本太神楽@住田町五葉山神社四年祭
さて本日は、住田町五葉山神社四年祭から坂本太神楽です。
由来について「気仙の民俗芸能(1)神楽と田植踊り」(1964年刊行)から引用します。
「坂本太神楽は天保年間にすでに坂本部落で行われていたという。上有住、長者洞に住む佐藤善之丞という人が、伊勢参宮の際にこれを習得して帰り、上有住上家の佐藤伊兵衛に伝えたのがその始まりという。以後、佐藤伊兵衛宅が庭元となって今日に及んでいる。
佐藤善之丞は請われて上閉伊遠野の穀町にも出張教授し、また伊兵衛も16歳の頃に上有住の新切部落に伝え、これが新切太神楽となっている。戦後にも遠野から依頼があり佐々木福ニ郎らが出向いて教示した」
ということです。
坂本太神楽は、伊勢神楽の形式をよく残しているようです。
獅子につくものとして、ササラ、オカメ、曳き屋台、それに手踊りがつきます。
ササラは黒い道化面を付け、背中に赤猿を付けて道中では獅子や観客にからみます。
オカメ面を付け手に幣束と鈴を採って先頭で舞います。これは岩戸の舞とされます。天宇受売命ということでしょうか。
更に、曳き屋台では笛太鼓に三味線と賑やかに囃子がついて、女性たちの手踊りがつきます。
遠野の太神楽も相似形だということですので、やはりここから伝承されたのでしょう。
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