白浜神楽「釣弓神話」@第58回宮城岩手選抜神楽大会
さて本日は、第58回宮城岩手選抜神楽大会から白浜神楽で釣弓神話です。
その前に、白浜神楽さんの由来について定本より
「昭和45年1月、栗原善三が庭元となり、宮城県栗原郡栗駒町、栗駒神楽佐藤佐吉師匠と花泉町大門神楽の菅原誠師匠の指導のもとに、白浜神楽を創設した。
初代庭元栗原善三で現在に至っている。」
とありますが、現在の代表は千葉良夫さんです。
釣弓神話とは、南部神楽の内でも法印神楽由来の演目で、海幸彦山幸彦の物語です。
天孫瓊々杵命の息子である彦火火出見命が釣り竿を担いで登場
兄の火闌降命が弓矢を採って対面します。
この登場シーンは、ネリで力みを加えた舞で入ります。
〽 ハイ 八雲立つ ハイ インヨー ハイ 皇(スメラギ))のハイィーヨー
兄火闌降命は釣り竿を持って現れますが、弟彦火火出見命に弓と釣り竿を交換して漁に出ましょうと言われ承知します。
が火闌降命が弓で獣を射ても一向に獲れません。
彦火火出見命も、海に釣り糸を垂れますが魚一匹釣れません。
それどころか、大切な釣り針を魚に持って行かれます。
弁償として自らの十拳剣を砕いて千本の釣りを兄に返すも、元の釣り針を返せと迫られ途方に暮れます。
そこへ、塩土翁が現れ、竜宮城へ参られよと助言します。
かくて彦火火出見命は
〽 おう有り難や しかれば教えにまかせ竜宮城へと急ぐなり
と、道行となります。
動画でどうぞ
