嵯峨立神楽「地神四代」@第58回宮城岩手選抜神楽大会
さて本日は、第58回宮城岩手選抜神楽大会から嵯峨立神楽で地神四代です。
その前に、嵯峨立神楽さんの由来について
「嵯峨立神楽は、修験道賀多羽流と称し弘化年間(1844~ 48)嵯峨立普慶院第二十四世佛心得宗大和尚により伝承されたと言われていますが、中田町上沼八幡山にある「上沼加茂流法印神楽」の由来書には、江戸時代中期、中田町内にある六ヶ院の法印たちにより神楽を執行し、文化・文政の頃には、東和町錦織や嵯峨立の法印も加わり十三ヶ院で神楽を演じていたとの記述があり、現存する古い神楽本には上沼や浅部の法印神楽と同じ演目が残されています。
明治初年、神仏分離令により修験宗が解体され、法印神楽の継続が困難となり、明治初期に当時流行していた南部神楽を取り入れ変容したものと思われます。
他の南部神楽では決して演じることのない法印神楽のみに伝わる「笹結」や「宇賀玉」などの演日が嵯峨立神楽には伝承されており、法印神楽の芸風を色濃く残したきわめて貴重な南部神楽となっています。」
昭和43年に保存会を設立し、平成17年に登米市無形文化財に指定されています。
さて、地神四代とは、イザナギ・イザナミから数えて四代目の神ということです。
天孫瓊々杵命が産ませた子供の彦火火出見命の物語です。
彦火火出見命です。
兄の火遠理命です。
弟彦火火出見命が兄から釣竿を借りて釣りをしますが一匹も釣れません。
それどころか大事な釣り針を魚に奪われて大事に至ります。
そこで悲嘆にくれたところで塩土翁に出会います。
この神は、海の安全とともに塩作りを守護する神で、東北地方では宮城県の鹽竈神社の主祭神として祀られています。
塩椎の翁は彦火火出見命の願いを聞き、それならば竜宮城にいる豊玉姫の力を借りなさいと竜宮城への道案内をします。
竜宮城で暮らすうちに、彦火火出見命と豊玉姫が夫婦になりますが、彦火火出見命が兄に釣り針を返しに行かなければならないというと、豊玉姫は「火急のことあらば、この満珠と干珠をお持ちなさい。必ず貴方様のお役に立ちます」と手渡して見送ります。
兄との戦でこれらの宝珠を繰り出すことによって勝利を得ます。
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