女川法印神楽 笹結び @ 三陸海の盆2018
さて本日は、第八回三陸海の盆から石巻市北上町の女川法印神楽で笹結びです。
由来については東北歴史博物館研究紀要Ⅰより
「旧藩当時から女川飯田の大山祇神社高橋宮司が中心となって、戸倉や十三浜、河北町金谷方面の神職たちと組んで神楽を伝承していたという。現在は7人の地元の人達で保存会を結成して伝承している。胴も笛も心配ないという。時折は志津川の戸倉や雄勝、金谷長面尾崎の組とも交流しているようだ。他の神楽で廃曲となった演目も舞うことができると意欲的である。女川では「叢雲」と「国譲」は演じていないという。なお河北の皿貝へは以前に荒型の舞を指導したことがあるが、現在の舞型は既に女川の型ではなくなっているという。次の祭礼の他年間多い時で15回ほども演舞している。
10月29日 飯田大山祗神社、10月24日大須愛宕神社、10月17日松崎枚岡神社」
ということです。
さて、笹結びです。
この演目は、伊弉諾伊弉冊の二神が平和な大八洲の国を造った所、そこへ五鬼大臣という胴が一つに頭が五つある悪鬼が現れて悪行を働く、それを素戔嗚尊が退治するという物語で、清め払いの舞であるということです。
最初に姫面を付けた舞手が静に鈴御神楽を一舞いし、幕に入ります(本来は高舞台に入ります)。
天照大御神の舞とも言われいます。
次いで素戔嗚尊が出て、責め舞を決めて神諷をとなえます。
〽 夫れ 天神七代 伊弉諾 伊弉冊の尊、しかるに国土を生まんがため 天の浮橋の上に立て、この海原を探らせ給う時、矛の先より生まれたる島をオノコロ島というなり。
素戔嗚尊が幕に入ると五鬼大臣が現れ、次いで素戔嗚尊も後を追って出てきます。
その後は、両人が舞台を降りて場外乱闘の始まりです。
この辺が法印神楽の楽しみどころです。
そして、再び素戔嗚尊と五鬼大臣が舞台に戻ってくるとひと戦が始まり、やがて五鬼大臣が退治されます。
最後は素戔嗚尊の勝利を祝って太刀御神楽で舞納めます。
動画でどうぞ
