岩谷堂高等学校鹿踊部 礼庭 @ 青少年東北民俗芸能の祭典2018
さて本日は、青少年東北民俗芸能の祭典2018から最後の出演順でしたが、、我が岩手県奥州市から出場の岩谷堂高等学校鹿踊部です。
岩谷堂高等学校鹿踊部については当日パンフレットより
「岩谷堂高校がある岩手県内陸中南部の奥州市江刺は、米とリンゴの生産に力を入れている農村部。
八頭の鹿の群れが太鼓を叩きながら踊る鹿踊がとても盛んで、行山流と金津流の二つの系統の鹿踊が伝承されています。
当校の鹿踊は金津流で、21年前に発足。地域活性化のために学校としてできることは何かを考えていく中で、担い手不足に悩んでいた郷土の芸能に取り組むことを思いつき、鹿踊同好会からスタートしたそうです。
鹿踊は祖先の供養や五穀豊穣祈願のための神事芸能で、「礼庭」も儀礼的な踊りですが、鹿踊の基本となる踊りの型がすべて組み込まれています(入り込み・三人狂い・雌鹿狂い・鹿の子で構成)。身につける装束の重さは合計15kg。しかも1人で太鼓・歌・踊りのすべてを行なう過酷な芸能です。
鹿踊は地元では男性の踊りですが、現在、鹿踊部のメンバーは大半が女性。先輩の踊る姿を見て「かっこいい」と入部してきます。実際やってみると想像をはるかに超えるハードさでしたが、見た人たちの「よかったよ!」の声を力に毎日練習に励んでいます。」
ということです。
元々は岩谷堂農林高等学校で農業を学習する中で、農民の心や絆を学び伝えるために鹿踊を始めたのが最初で、その後、岩谷堂農林高等学校と岩谷堂高等学校が統合した後に発足したのがこの部活です。
以来様々な要因で盛衰を経て今の形があります。
現在でも、単に民俗芸能を伝承するということばかりでなく、江刺の大地に根付く民衆の豊年祈願や祖霊鎮魂の芸能を表現しようと高校生の皆さんが頑張っています。
ところでこの日のステージで感心しましたのは、この鹿唄の文言を大きな紙に書いて出したことです。
確かに鹿踊では、踊り手が踊りながら鹿唄を唄うのですが、鹿頭をつけているため声がくぐもってよく聞こえません。
けれども、鹿踊を見る方は、鹿唄がかかればその鑑賞をしますので、何を歌っているかはさほど問題ではない。
それよりも掛け歌の調べが重要です。
しかしながら、今回は岩谷堂鹿踊さんは工夫をこらして鹿唄を模造紙に書いて出しました。
成る程、これならば鹿頭を被ってるために声が聞こえなかったのも解決です。
三人狂いです 跳ねます
最後は諸霊に崇拝してのちに、自らの氏神に礼を尽くて終わる
動画でどうぞ
