鹿島下町の子供手踊 @ 青少年東北民俗芸能の祭典2018
さて本日は、青少年東北民俗芸能の祭典2018から福島県南相馬市の鹿島下町の子供手踊 です。
由来等について当日パンフレットより
「相馬地方は、福島県の北東の海側に位置し、温暖な気候のもと、農業・漁業が盛んで山の幸・海の幸の豊富な地域です。
相馬では殆どの神社で12年に1度、「お浜下り」の祭りを行なっています。
神様を神輿に乗せ、6キロ離れた浜まで下がり、海水を供える「潮垢離」の神事を行なうことで、神様の力が蘇るとされています。
その道中、数か所のお旅所で、獅子舞や手踊りなど幾つもの芸能を奉納するのですが、「子供手踊」もその一つ。小学生の女子が、相馬地方の民謡など9曲を踊ります。
7年前の東日本大震災では、福島第一原発の事故により、毎年奉納している神社のお祭りは中止になり、手踊りの子どもたちも各地に避難して活動は不可能になりました。子供手踊を今後続けるべきか迷いましたが、各家庭に連絡を入れたところ「大丈夫、やりましょう|」の声が寄せられ、翌年、活動を再開することができました。
現在はだいぶ復旧も進み、ほぼ元通りの活動を行なっています。」
ということです。
下町子供手踊は鹿島御子神社、男山八幡神社等で12年毎に行われる、お浜下りに奉納するお祭りとして伝承されているものですが、12年に一度の奉納では伝承が難しいので、なるべく様々な機会に参加し、子供たちが踊りを続けられるよう工夫もしているということです。
曲目は、伊勢音頭、かんちょろりん節、あいや節、石投げ甚句、麦掲き唄、おばこ、相馬二遍返し、相馬流れ山、八木節です。
この中で、相馬二編返しについて本田安次著「田楽風流」にはこうあります
「次いで踊られる二編返しにも美しい手踊の振りがついている。「「駒に跨がり両手に手綱 ハコラヤノサ 野馬追帰りの程のよさ はーいつさいこれわいぱらっとせ」
相馬の地元で踊り継がれてきたものが、祭礼で子どもたちの門付けで踊られるというのは、震災後の地域再生に大きく影響されると思います。
動画でどうぞ
