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2018.08.03 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリシシ踊り

板澤しし踊り 雌しし狂い @第22回上郷まつり

さて本日は第22回上郷まつりから板澤しし踊りさんで雌しし狂いです。

板澤しし踊りの由来は「遠野の郷土芸能」より

上郷町の板澤しし踊りは、明治の初めに菊池田五助という人が、海上部落に働きに行って、駒木鹿子踊を習い、帰ってから若者たちに教えたのが始めであると言い伝えられている。
また、一説には田五助が駒木鹿子踊の巻物を盗み出して他人にわからないように写したのが後で駒木鹿子踊の庭元に知られて、八幡神社のお祭りの時、新橋の上で踊ることをやめろと言われたと伝えられている。

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板沢に限らず、遠野のしし踊りは単なる鹿踊りばかりでなく、豊作を願う田楽でもあり、また人の亡くなった日の法要をするための踊りであったりする。



さて雌しし狂いは役踊りの中でも起伏に富んだストーリーの内容で、婚姻相手を探していた雄獅子に対して雌獅子を渡すまいとする別の雄獅子との激しい争いが見どころの内容になっています。
この雌獅子を奪い合う過程が鹿踊の流派によって大きく異なりますが、幕踊系では種ふくべという中立ち役がこの劇舞的な場面を進行役として勧めていくのが特徴です。

そればかりでなく、この日の種ふくべさん、この後の雌しし狂いの内容を観客の皆さんに解説してくれるというサービス精神タップリでした。

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雌しし狂いでは、雄獅子をけしかけていた種ふくべが最期にはしっぺ返しに会うという滑稽な演出も仕組まれています。

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雌雄の鹿が結ばれたことでしし踊りも気をつけの整列で踊ります

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最後は礼を尽くしての引き端  ちっちゃい子どもたちも頭の手拭いを取って礼をして踊ってくれました。
皆さんご苦労様でした!

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動画でどうぞ


2018.08.03 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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