白浜神楽 宝剣納めから盗み取りの場 @第41回みちのく神楽大会
さて本日は第41回みちのく神楽大会から白浜神楽さんで宝剣納めから盗み取りの場です。
白浜神楽さんはこの日の優勝となりました。おめでとうございました。
その前に、白浜神楽さんの由来について定本より
「昭和45年、(一関市花泉町)白浜地区の隣組七人で白浜神楽会を結成。栗駒の佐藤佐吉氏を師匠にして白浜神楽を創設した。
白浜神楽は同じ花泉町の大門神楽から指導を受け、その演目の再現に力を入れている団体です。
また、同じ花泉町の大門神楽の菅原譲から大門神楽の真髄を学び、今では貴重な舞い方を残す神楽団体となっています。」
とありますが、現在の代表は千葉良夫さんです。
演目は、高天原を追われた素戔嗚尊が斐の川の川下で流れ来る什器を訝しみ、川上に登ると足名椎に会い、八岐大蛇に娘を人身御供にせねばならぬと嘆いている場面に遭遇した。
そこで素戔嗚尊は八岐大蛇退治と引き換えに息女の櫛稲田姫を娶ることを約束し、ついに八岐大蛇を討ち取って、その尾から天叢雲剣を取り出します。
そして、自らの戦利品天叢雲剣を熱田の宮へと奉納すべく進み出ます。
ここでの力みのネリ舞がこの演目の最大の見せ場です。
その後に、磐長姫に身を変じた悪鬼女が緩やかに踊る場面です。
この時に胴取りが太鼓を打ちながら神謡を唄いますが、これが「山の端」と言われる女舞に専ら奏される神楽歌です。
実に.みちのくの風景に合う旋律です。
〽 ハアー 熱田の宮へと急ぎゆく 熱田の宮へと急ぎゆく ヨヨサー ヨヨサー
センヤー 山の端 山の端ァドー
センヤー しずしずと しずしず 苧環 ヨヨサー ヨヨサー
センヤー トリラさー トリラトリラさー はー ヨヨサー ヨヨサー
センヤー よしの葉 よしの葉 ヨヨサー ヨヨサー
ちなみに磐長姫を演じた阿部良さんは、舞の部の個人賞を受賞しました。
続いて鈴御神楽、そして車扇にて艶やかに舞納めます。
さて、かくも美しく神楽舞をなした磐長姫も、熱田の宮の神鏡に己の蛇身が写ったことに驚き錯乱して、兎にも角にも宝剣を奪取せんと挑みかかります。
ついには宝剣を盗み出すことに成功しますが、宝剣を奪う際にその姿を日本武尊に見悟られてしまいます。
その後は、宝剣奪い返しの譚に続きます。
動画でどうぞ
