小島田植踊 @ 第14回登米市民俗芸能大会
さて本日は、第14回登米市民俗芸能大会から小島田植踊です。
小島田植踊は、登米市中田町浅水地区に伝承されている庭田植型の田植踊ですが、隣町の東和町米川には羯鼓踊系の狼河原田植踊がありますので、双方が混在している部分もあります。
発祥由来は不明とするものの、小島の雲南神社の境内に架けられてある万年石橋には明治十三年に門付けした田植踊連中への祝儀を基に造られたそする記念として、世話人や早乙女たちの人名などが刻まれているという。
太鼓と笛の打ち囃子にのって判人(はんど)が田植えの準備をマネ事して豊作を予祝する。
昔は小正月に村中を門付けして廻ったということです。
判人の呼び出しに応じて早乙女が出て優雅に田植踊をします。
田植踊で一般的に言うところの弥十郎役の判人が踊りの演目につれて口上を述べますが、ここの口上は講談風になっていて芝居がかった感じです。
小島では田植踊とともに願人踊が伝承されていて、双方に軽妙な語りをする口上人が付きますが、どちらの口上にも必ず「ちょぼくれ」風の口上が入ります。
仙台周辺の芸能には、今でもこういった早物語などの雑芸が織り込まれているのがとても興味深いです。
小島田植踊で踊られる演目は袖振、一本扇、二本扇の三曲です。
ここから更に本吉、気仙地方にも伝播していったであろうことを想像すると首肯できる田植踊がそちらこちらにあるようです。
動画でどうぞ
