飯戸井神楽 牛若丸鞍馬登り @第14回登米市民俗芸能大会
さて本日は、第14回登米市民俗芸能大会から飯戸井神楽さんで牛若丸鞍馬登りです。
飯土井神楽(別名 鱒渕神楽)さんの由来について
「飯土井神楽は、安政2年(1855)に初代佐藤栄次が岩手県西磐井郡花泉町永井高倉から来て、東和町米川飯土井の有志に伝えたのが始まりで「道山流神楽」と言いました。
その後、一代で継ぐ者がないまま、小道具をツマ(屋号・現佐藤義衛宅)に保管していたが、明治の末期及川榊が主な面を持ち出し十三浜方面から志津川方面を行脚し向浜に門弟を育てそのまま初代の面を向浜に置いてあるという。
初代に後継者がいなかったため、岩手県西磐井郡花泉町男沢(現一関市)から千葉正太郎・千葉勝太郎を師匠に招き「鹿島流神楽」を伝授された、今日に伝えられている三番双、くずし踊、御神楽、小躍(ネリトモ六つ)、荒舞等は、鹿島流として伝えられたものである。
また、大正初期には千田清人による栗駒神楽も取り入れ現在の形になったと言い伝えられています。」
昭和48年に保存会が設立され、平成17年に登米市無形文化財に指定されています。
保持する演目は、三番双、翁舞、大八雲舞、小大雲舞、山ノ気舞、岩戸入り、岩戸開き、宝剣取り、日本武尊宝剣取返、蛭児尊、牛若丸鞍馬登、五條の橋、東下り、巻物取り、一の谷、法童丸、亡敦盛、屋島合戦、楠公別れ、田村二代、羽衣、葛の葉、水神舞、山神舞、八幡舞、歌津仇討ち、安達が原鬼退治、老松若松、百足退治、竹生島、酒呑童子退治 です。
現在の代表は佐藤勤さんです。
道山(ミジヤマ)流というのは瑞山(ミズヤマ)流ということらしいですが、伝承経路からすると藤沢町と陸前浜の中間に位置するだけあって、重要な伝承団体だったと思えます。
牛若丸さん
劇舞に関しては、栗原神楽から習得したという形が表れています。
大天狗が牛若丸の出自を明かし、平家打倒の秘策を授ける場面
牛若丸鍛錬の呼びかけに応じて諸法の天狗たちが鞍馬山に集結します
天狗たちが牛若丸に剣術法術を授ける場面 天狗たちが道化になっているのがいい
牛若丸は道化の小天狗どもと稽古をするうちに鞍馬の秘法を習得し、平氏打倒の旅立ちをします
最後の御神楽の舞に注目。ここが流派の違いの出るところです。
動画でどうぞ
