江繋早池峰神楽 権現舞(幕上げ) @小国分館開所式神楽共演会
さて本日は、宮古市川井で開催されました小国分館開所式神楽共演会から江繋早池峰神楽で神楽上演の最後として、幕上げしての権現舞です。
ところで下の面は江繋早池峰神楽が保持している面です、岳・大償と共通している感じです。
こりらもかなり古そうです。
綱切り舞の黒鬼面は法印神楽の鬼門の面とそっくり似ています、これを付けての綱切りが見てみたいです。
(画像は「川井村の神楽」から)
権現様です。大正年間の銘があるそうです。
ご隠居の権現様は神社におらせられるそうですが江戸時代のものという。
山伏神楽で、すべての神楽をやりましたという意味で神楽幕をあげて権現舞をしますが、仙台以南の能神楽などでも同様に幕を上げて楽師が立って奏楽するのは共通です。
こちらの下舞は扇に続いて刀を採って激しく舞うのが特徴です。
羽黒系の獅子舞ではたちきりが獅子を刀で除魔しますが、同じ意味があるのでしょうか。
ところで、旧小国村には本山派修験の善行院や蓮覚院、旧江繋村には長順坊や長学坊といった修験がいて山伏神楽を修していた。これら修験は遠野修験の支配下にあったというので、遠野山伏神楽と共通する項目があるのは頷けることです。
最後は権現様で見固めです。
大変充実した神楽共演会でした。今度は地元の祭礼での神楽が見てみたいです。
動画でどうぞ
