末角神楽 「八幡舞」 @ 小国分館開所式神楽共演会
さて本日は、宮古市川井で開催されました小国分館開所式神楽共演会から末角神楽で八幡舞です。
由来については「川井村の郷土芸能調査報告書」より
「神楽の家元の豊坂家では昔四代「神道さん」が続いた時がある。2代目の豊坂因幡が早池峰神社氏子の願い出を受けて文政2年(1819)に津守兵庫(大槌代官所の関係者といわれる)から神楽を習得した。現在は周辺の神楽の影響を受けているが、もともとは社風(みやぶり)神楽である。」
加茂神社付属の神楽として伝承され、かつては沿岸部へも門付けに歩いたということです。
末角集落のある旧小国村からは土坂峠を越えて大槌に通じる道がある。
大槌にはかつて大槌代官所があったので、この土坂越えは南部藩城下町盛岡へ通じる重要な街道だった。
人や物の往来が相当賑やかだったのであろう。
そんな中での芸能の往来は易く想像できる。
末角神楽では、式舞として御神楽、翁舞、三番叟舞、八幡舞、山の神舞、岩戸開き舞があり、裏舞として小山の神、水神舞、普勝舞、恵比寿舞、清劔舞があり、更にきつね取りや田植え踊りなどもあり、最後に権現舞を舞う。
さて、八幡舞。
誉田別命と品夜別命の二神が四方に矢を放って悪魔を祓う祈祷舞です。
舞のネリ部分がが終わって八幡舞の本地の語りとなる。
〽 サラサラと天降りますや八幡神 和合の利益をいよ増すにけり
八幡の由来を詳しく尋ぬるに 応神天皇の宇佐に鎮座なるをもって 八幡大神とは自らがこと
続いて矢を弓につがえて廻ります
〽 八幡大神 弓矢をつがえ 弓矢矢先に悪魔射落とす
動画でどうぞ
