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2018.06.18 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

長下田神楽 金売吉次兄弟鏡ヶ宿の場 @ 第14回神楽共演石越大会

さて本日は第14回神楽共演石越大会から長下田神楽さんで金売吉次兄弟鏡ヶ宿の場です。

その前に長下田神楽さんの由来について

明治26年(1893)、岩手県西磐井郡花泉町の上油田神楽の南部神楽師 佐藤和三郎を師匠に招き、五穀豊穣を祈願して「橋向神楽」として創設されましたが、その後、二つに分かれ、昭和24年(1949)池田清治を師匠に「長下田神楽」として継承され、現在に至っています。
昭和23年に保存会が設立され平成17年に登米市無形文化財に指定されています。
保持する演目は(神代三十三番)地割、宮鎮、七釜、棟上、庭鎮、初夜榊、宝剣、龍殿、普勝、七五三切、王ノ目、魔王、地讃、荒神、五大龍、湯引、帝童、笹結、薬師、三番叟、大乗ノ下、天王、正足、神拝、神招舞、後夜榊、蕨折、岩戸入り、岩戸開き、鐘巻、鬼門、橋引、権現
(神代三十三番外)神おろしの舞、八幡舞、雛之川舞、西の雲(鳥舞)、御室焼、天神七代、地神三代、彦火火出見尊、水神明神舞、天孫降臨
(狂言)牛若丸鞍馬破り、朝見ずの里、源義経東下り、屋島合戦、一の谷合戦、熊谷直実敦盛首取りの場、石童丸、待賢門の戦、信田が森安倍保名子別れの場、
となっています。大乗神楽の演目もかつては演じていたということのようです。

現在の代表は猪股一雄さんです。



演目は都から奥州へ戻る金売吉次一行の荷物に目を付けた大盗賊の熊坂長範が吉次兄弟とを襲う場面で、宿に居合わせた牛若丸が助太刀するという話です。

鞍馬山で修業を終えた牛若丸が平泉へ行く途中に近江鏡ヶ宿に泊まります。

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そこへ同じく奥州平泉めざして金売吉次兄弟が通りかかり、日もくれて宿を取ります。

長男 金売吉次です

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次男の道化役 吉内です

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三男の大道化の吉六です 今日もフットワーク軽いです

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そこへ噂を聞きつけた熊坂長範が財宝を狙って寝床に押し入ります。

ところで熊坂長範は、平安時代の伝説上の盗賊ですが、様々な語り物等に取り入れられ、幸若舞の烏帽子折や、謡曲の烏帽子折、熊坂などで演じられてきました。源義経とともに人気のある登場人物として広く知られ、それにつれて様々な物語が作られるとともに実在の人物であったかのように各地に伝承が残されるようにもなりました。

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もちろん、奥浄瑠璃にも登場し、義経相手に丁々発止の決闘を演じています。そして、南部神楽にもその活劇が継承されて今日の人気を博しているわけです。

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見事盗賊を退治して、、ともに奥州平泉を指して道行きとなります。

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動画でどうぞ

2018.06.18 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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