鬼柳鬼剣舞め組 刀剣舞の狂い、膳舞、八人加護@2018GEINO女子交流会
さて本日は2018GEINO女子交流会から鬼柳鬼剣舞め組の上演です。
その前に鬼柳鬼剣舞の由来について
「昭和16年、岩崎鬼剣舞の流れをくむ長沼鬼剣舞の経験者で、鬼柳町六軒地区に婿入した菅原悌氏を中心に「六軒鬼剣舞」として発足しました。昭和26年に岩崎鬼剣舞の指導を受け、昭和29年には「鬼柳鬼剣舞」と改称し、平成4年に秘伝書を伝授されました。伝承されている六軒地区には明治時代の作と見られる面が伝承されており、岩崎に隣接しているため早くから踊組ないし踊手がいたのではないかとも推測されています。」
ということです。
そして鬼柳鬼剣舞め組は鬼柳鬼剣舞の女性だけのチームで、30年前に結成し、地元だけでなく立花・江釣子・水沢など市内外から道場に通っている人もいるという。
この日の演目は刀剣舞の狂いから始まりました。
鬼面をつけているので男女の別がわからないだけに女性の舞手といえど力強く踊っているのが頼もしい。
続いて余興芸の膳舞 この舞手は鬼剣舞鬼剣舞め組が発足した当時からのメンバーで、この後のトークセッションでも女性の舞手としての経験を語っていました。
何事も最初に道を切り開くというのは大変な思いを担うものです。
最後は八人加護で華々しく舞納めます。
胆沢地方でも戦中戦後には戦争に駆り出された男に変わって女たちが剣舞を担って盆の供養を努めてきた歴史があり、戦後もそのまま「おなご剣舞」として続いている例がありますが、平成になって女性の剣舞参加はこれとは別の意味をもっています。
少子高齢化に伴って舞手が不足しているという側面もありますが、それとは違って芸能を継承するのに男女の違いは無いという考え方が進んできたことの現れであると思います。
今回の芸能女子交流会も、そうしたあたらしいムーブメントが広がりを見せてきているということだと思います。
かつては女性が芸能の舞台に上がると違った面で捉えれてきましたが、現代においてはスポーツにしても芸術にしても男女の差異はありません。
民俗芸能とは本来、生活に根ざした祈願の術であったり地域紐帯の絆であったり、時には若者のエネルギー発散の場であったりもします。
このことはこれから将来に亘っても不変のことだろうと思います。
故に老若男女の別なく、民俗芸能を楽しみながら継承していってほしいと願います。.
動画でどうぞ
