神楽馬鹿交流会メンバー 折敷舞 @ 2018GEINO女子交流会
さて本日からは、6月2日に、北上市さくらホールで行われた「2018GEINO女子交流会」のリポートとなります。
2018GEINO女子交流会って何かっていうと、そもそもこの折敷舞の舞手さんが8年ほど前から、花巻市を中心に神楽仲間とワイワイ交流していた神楽馬鹿交流会が元になっているということなようです。
この舞手さんは、早池峰大償流土沢神楽の所属ですが、この日は囃子方の都合がつかず、神楽馬鹿交流会のメンバーがまさに交流という形でコラボしました。
折敷舞は、神楽演目の中でも余興の演目で、剣舞や田植踊等にも同様に取り入れられている人気のある演目です。
以前紫波町の星山神楽の折敷舞を取材した際は、彼女が幕裏で笛を吹いていたのを思い出しました。
⇒星山神楽 折敷舞@京田八幡神社
ところで、神楽馬鹿交流会の経緯については当日チラシから
「彼女が神楽馬鹿交流会を始めたきっかけは、同年代の神楽衆が自分の周りにたくさんいたことに気付きt流派や性別を超えて芸能に対する想いや願いなどを語らいながら交流出来ないかと呼びかけ、自宅に数人を招いたのが始まりでした。当初は近隣の神楽衆だけで行つていましたが、次第に輪が広がり、神楽仲間だけでなく、剣舞やさんさ踊り、七頭舞など年代を超えた多彩な顔ぶれになり、今年は第3回目を迎えました。交流会は、それぞれが楽器などを持ち寄って即興で演奏したり舞ったりして場がドンドン盛り上がり、今年は幕を張ってしっかりと神楽を舞いました」
ということなそうです。
神楽上演のあと芸能女子パネルディスカッションがあり、その中で女性が神楽を舞うことの困難さ、敷居の高さについて話しておられました。
神事芸能の色濃い早池峰系神楽では今だに女人禁制のような雰囲気があるということです。
というか、早池峰周辺では神楽を修する女性が少ないが故の偏見もあるようです。
同じ神楽でも南部神楽はどちらかというと娯楽性の高い芸能なので、昔から(戦中、戦後は特に)女性の舞手が多くいて、むしろ女性だけの神楽組もあるぐらいですから、。
こういったことも、神楽交流会の輪が広がっていけば、先行き明るい兆しが見えてきたと言えます。
とにかく、様々な困難を乗り越えて交流の輪を作ってきた彼女に拍手です。
というか舞もすばらしいです。
荒舞の名手ですので普勝舞も見てください。
⇒土沢神楽 普勝舞 @第55回北上みちのく芸能まつり
動画でどうぞ
