深山神社神楽 番楽、三番叟@第42回二戸地区郷土芸能発表会
さて本日は平成27年開催の第42回二戸地区郷土芸能発表会から二戸市石切所の深山神社神楽です。
神楽の由来は不明ですがパンフレットには「二戸市石切所晴山の深山神社に伝わる。起源は不定だが「南部藩主利直公時代の能狂言の正統にして舞はその時代の明」と記録もあり、古くから踊り継がれてきた。 その踊りは華麗な事で有名だったという。96年2月の郷土芸能祭では権現舞を披露した。」とあります。
相馬福太郎著「二戸の神楽」によれば、江戸時代の石切所村は羽黒派修験の威徳院支配下の明学坊がおり、深山観音寺を護持していた。その後も歴代の法明院がこれを護持して受け継いできた。
というものです。
舞の冒頭では小学生の女の子が法螺貝を吹きましたが、山伏神楽ではこのように神楽を始める前には法螺貝を吹きます。
さて番楽です。
本来は一人舞ですが、こどもたちの発表会的な舞台となりました。
番楽というと秋田、山形の山伏神楽の総称でもありますが、ここでいう番楽は主として武士舞のことを意味します。
南部藩領で番楽という場合は、この武士舞の一節を抜き出して勇壮闊達な舞に仕上げた感じです。
また、番楽という演目名は幕出し唄「〽 番楽太郎は岩屋にこもりて存じ候」からもきているということです。
九戸地方では役付舞と称している式舞には注連切舞、番楽舞、鳥舞、翁舞、普勝荒神舞、三番叟がありますが、かつては回り神楽で宿に舞い込んだ後、必ずこの役付舞を出してから他の舞曲をするというしきたりだったという。
続いて三番叟
深山神社神楽では、かつては20演目ほどを保持していたが、現在では番楽、虎の口、三番叟、権現舞、鶏舞、花舞の6演目を主に演じているという。
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