中山神楽 虎の口 @ 第38回一戸町郷土芸能祭
さて本日は平成27年開催の第38回一戸町郷土芸能祭から中山神楽の虎の口についてです。
中山神楽は、高屋敷神楽とともに一戸の山伏神楽として岩手県指定無形民俗文化財になっています。
中山神楽は羽黒派修験の三明院の山伏神楽を伝承した高屋敷周辺の神楽師匠たちから習い覚えたとあります。
その後、一戸周辺へ神楽を伝え、さらに八戸や下北地方へも「中山手」という流派として広く伝承されてきました。
さて虎の口です。
虎の口は荒舞で、本来は荒面を付けて一人で舞うものですが、子どもたちによる舞なので直面です。
二戸地方の神楽では、神楽を舞うものは先ずこの虎の口から習うとしています。
荒神であることを表す白い紙を手の中指に付ける、これをクジと呼び、クジを付けて舞う演目をラッパ舞と称している。
乱破舞とも表すが、いずれも動きが激しい荒舞です。
序段では終始印を結ぶような所作が続き、破邪の祈祷舞といった感じです。
クズシになり抜刀して舞う。
最後は扇を採って切り舞で舞い納めます。
虎の口は、山伏神楽の中でも特に古い修験の神楽といった趣があります。
動画でどうぞ。
