黒森神楽 恵比寿舞 @ 復興たろう大漁まつり
さて本日は、宮古市田老町で開催された復興たろう大漁まつりでの黒森神楽と、その後に田老漁港で奉斎された神事についてです。
黒森神楽が神楽宿で神楽を演ずる場合には、十二の演目がだされることが通例ということでしたが、今ではその日の予定と参加メンバー等により色々のようです。
シットギ獅子で舞い込んだあと、座揃いの打ち鳴らし、役舞として、清祓、榊葉、岩戸開、磐長姫、三番御神楽、松迎等、そして山の神や恵比寿舞等が出されて、最後には仕組みの演目となります。
特に沿岸部では大漁祈願も込めて恵比寿舞が好まれます。
ですので、浜の祭りには欠かせない演目ではあります。これは法印神楽の蛭児でも同じことです。
恵比寿様の釣り竿に鯛を結びつける演出があるのですが、これをなぜか宮司さんが楽しそうにやっていました。なぜ?
恵比寿舞で大きな笑い声が上がるのがこの鯛に留めを刺す場面です。
畳扇を小刀にして刺すのですが、ここで鯛がパタパタと身をくねらせるのが本物のように見せるのが舞手の技量というものです。
見事鯛を釣り上げて、浜の大漁を予祝します。めでたしめでたし。
さて、神楽が終わると三丁目イベント会場から神輿が出発して田老漁港へと巡幸していきます。
本当に残念ながら海が時化ていたため曳き船は中止となりましたが、漁港では船の代わりにフォークリフトにフライ旗が付けられていました。
加工桶に貼られていた紙には、この日は8隻の船が出陣する予定だったようです。残念。
神楽衆が打ち鳴らす中で神事が粛々と行われ浜祭も無事に終わり、今季の大漁祈願が成就したようです。
震災から7年3ヶ月が立ちましたが、田老の町の復興もこれからといった感じです。
お昼に食べた真崎わかめ入りのうどんは大変美味しかった。(豆腐田楽も)
浜の大漁を祈りつつ会場を後にしました。
動画でどうぞ。
