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2018.05.20 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

黒森神楽 山の神 @復興たろう大漁まつり

さて本日は、久しぶりにお天気もよくなったので宮古市田老町で開催された復興たろう大漁まつりに行ってまいりました。
昨年の三陸海の盆以来の田老町訪問です。

宮古市田老(元は下閉伊郡田老町)も先の震災による津波で大きな被害を受けましたが、旧町内の町並みは戻らないものの、国道45号線沿いに少しずつ店舗などができつつあります。(私は田中菓子舗のみぐさめんこを購入しました)

この日は日枝神社の春季例祭ということで、神輿巡幸の御旅所でのイベントということでした。
神輿はこの後漁港へと巡幸しましたが、昨日来のシケにより波が高いということで、曳き船は中止となりました。



神事が終わって神賑の神楽です。

黒森神楽は元々寄り合い神楽で、各集落の神楽上手が集まって廻村祈祷してきたものです。
ですが寺社の祭りの場で獅子権現を廻して祈祷する要請に応じて更に活動の範囲が広がり、毎年宮古市を中心に北回りと南回りを設えて開村する芸能として国指定を受けています。


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山の神は赤い憤怒の女神でその表情は出産の苦しみを表すとも言われ、黒森神楽の中で最も重要な位置にある祈祷の舞とされる。

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山の神は女神(おんながみ)であり、赤い顔はお産で苦しむ表情とも言われる。また装束の黒い背負い帯は子供を背負う表現だとも言われ安産の神として妊婦の着物を着て舞ってもらうなど女性の信仰も厚いという。

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舞の後半は扇子と錫杖で跳びはねながら乱舞する。

この日は黒森神楽が神楽指導をしている山口小学校の運動会と重なったため、少人数での公演でしたが若手の舞手が活躍しました。
沢山の拍手に包まれての山の神でした。

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動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2018.05.20 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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