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2018.05.19 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

北下幅神楽 五大領 @ 駒形神社春季例祭

さて本日は、陸中一宮駒形神社の奉遷記念大祭宵宮での北下幅神楽で五大領です。
土用を定めた四季別の演目です。


幕出し歌は

〽 五大領神の 使者を呼ぶべし 
   五大領神の 使者を呼ぶべし ほおいよさあ ほういよさあ



五大領とは、木・火・土・金・水の五行思想に基づいてそれぞれの元素に分かち、さらに春、夏、秋、冬に土用を加えて領分したことを説いたものです。

この神楽演目では、一年三百六十日を春夏秋冬に納めていたところ、そこに八十萬玉の尊より「春夏秋冬のみでは、万物の成長などあり得ない。太陽の恩恵を賜り初めて万別の成長があり得るのです」と意見をするということから始まります。

八十萬玉の尊

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しかしながら、それぞれの神々からは断られます。

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ついには、装束を改め太刀を抜いて激しい争いになります。

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その時、月よりの使者「天御中主の尊(アメミナカヌシノミコト)」は『四季は、九拾日ずつあるが、その内より末から数えて十八日を土用として、太陽の神様に分け与えなさい』『そうすれば、十八日掛ける四季(春、夏、秋、冬)は、七十二日成り。すなわち、九拾日より十八日を引いて七十二日となす。』『よつて、各四季(春、夏、秋、冬)と土用ともに七十二日となるように、平等に分けなさい。』と仲裁に入り、平和な世に戻りました。
このことにより、地球五行の法則が誕生して、暦に反映したと言い伝えられている。

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めでたく四季と土用が定まったので、千代の御神楽崩し舞で舞い納めます。

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動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2018.05.19 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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