北下幅神楽 権現舞 @ 駒形神社春季例祭
さて本日、陸中一宮駒形神社の奉遷記念大祭宵宮での北下幅神楽で権現舞です。
北下幅神楽はいわゆる胆沢神楽という系統で、南部神楽の分類とされてはいますが、発祥時は法印神楽の影響を受けていたもののです。しかしながら、権現舞は山伏神楽のものです。
この経過については、過去ブログにても紹介していますが、この北下幅地区にはもともと稲荷田大権現が伝承されていて、これは北下幅神楽とは別のものした。
この稲荷田大権現は毎年正月二日に地区内を巡幸して春祈祷をしたものです。
下の画像は5年前の巡幸の様子 農家の土間で厄払いをしています
もともとは、北下幅神楽と稲荷田大権現は別物でしたが、稲荷田大権現の担い手が減少してきたため、現在は北下幅神楽の構成員が伝承するということになっているようです。
舞手は高校生 彼も神楽の貴重な担い手ですが、数年後には大学進学や就職もあると思いますが、この日のように神楽に戻ってきてくれることを期待しています。
権現舞ではやはり水塩酒を持った者と権現様が対になって舞いますが、この時に神楽唄がかかります。
いくつか紹介します。
〽 ヤーエー 熊野路の おとなし川の水増せば
悪魔を拂い 死病守らせ 死病守らせ ヨーホー
〽 新塩の潮の八百路の八塩津の
塩の八百家に神ぞ在すます 神ぞ在すます
〽 幼子は 生まれ育てし憐れさよ
親にも勝る情けおぞける 情けおぞける
最後は境内の観衆の皆さんの頭齧りで祈祷します
ちょっと肌寒くなってはきましたが、霊験あらたかな雰囲気となった権現舞でした
動画でどうぞ。
