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2018.05.04 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ祭り

常龍山御神楽 平成30年さくら祭り

さて本日は4月29日に開催されました常龍山天照御祖神社の式年大祭から片岸地区に伝承されています常龍山御神楽です。

もともとは「片岸御神楽」といい、常龍山大権現といわれ現在では天照御祖神社に奉納され、「権現さま」と称する獅子頭を持つて舞う踊りです。御神楽に奉持される「権現さま」は初め「岩乃沢権現」といわれ、赤獅子頭であつたのを、1626年に常龍山に安置され「常龍山権現」として奉持されるようになり、大津波や凶作、悪疫の流行の時、この「権現さま」を持ちだし、危難払いのために舞ったのがその始めであるといわれるということです。



この権現様について釜石民話第4集「権現さまの話」にはこんな説話が掲載されています。

「天照御祖神社には権現様は3頭おります。一つは荒川の熊野神社のものと、片岸の岩沢氏先祖の喜助と云う人が健康を願って上げたものと、また、小白浜の小野良介氏と木村子子松氏の寄進によるものです。
明治29年に大津波があり3頭の中の1頭が波に攫われて、村民総出で浜中を探しましたが中々見つからず困っておりました。
大石の金島と云う小さい島で夜になると煌煌と輝くものがあり、はて何だろうと皆不思議に思い船を出して行ってみると流された観音様の目が光っていたのでした。それを拾って届けてくれた家が大石の屋号的場と云う家なのです。
唐丹はもともと伊達藩に属しており4年目毎の大名行列の大祭があります。
其の時は必ず大祭の始まる前に的場さんにお礼参りしてから出立すると云うことです。
権現様の舞踊りは大船渡の地の森師匠2名を招き夜も昼も習い本郷まで踊って行くのです。
笛太鼓でお囃子と賑々しく評判がよろしいと云うことです。」

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また、起源となった岩沢家については次の記述があります。

「平安時代(寛治5年(1091年))片岸の沼の脇(屋号=岩沢家)に、岩沢権現が開山され、赤の獅子頭を祀り、大津波や凶作、悪疫が流行るときには、「権現さま」を舞おどり危難払いをしていました。
その後の桃山時代(元和 4 年)に、この「権現様」が常龍山天照御祖神社にうつされ奉られました。」

とあるので、相当古い話になります。

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それにしても、さすが浜どころです。御花の桁が違う。(他には三十万ていうのもあった)

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動画でどうぞ。


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2018.05.04 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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