荒川熊野権現御神楽 平成30年さくら祭り
さて本日は4月29日に開催されました常龍山天照御祖神社の式年大祭から荒川地区に伝承されています荒川熊野権現御神楽です。
芸能の紹介が祭りパンフレットにありましたので掲載します
「荒川鎮座熊野神社は、1187年、後鳥羽天皇の御代に海上安全、火防、五穀豊穣の守護神として紀州熊野より分霊を勧請し、当地に熊野大権現を建立安置したのが始めと言われている。御神楽、即ち権現舞は庶民の信仰の対象として根強いものがあり、祭礼の先駆をなし諸霊を鎮める神であり、祝福を与えてくれる神であると信じられ、常に信仰のお供をして厄払いをする役目があると信じられ、そのように演ぜられ出現している。御神楽は創立800年の信仰と共に伝承、熊野権現の象徴として御獅子を型どり、威厳があり、神が御獅子の姿に化して、この世に現れ悪魔を退散させる事を誓つて舞にしたものと言われている。曲目は、渡り囃子から始まり、御神楽、地の守、駒囃子、太神楽と四つの舞で構成され最後に御神楽を舞渡り囃子で退場する。」
とあります。
荒川は唐丹町の南部に位置し、峠を挟んで大船渡市三陸町吉浜と隣接する。
この様式の権現舞(獅子舞)は宮城県の陸前浜から北上して伊達南部両藩の境あたりまで伝播している。
これより先のいわゆる権現舞は黒森神楽や早池峰神楽系統の様式に変わる。
この荒川熊野権現御神楽は、毎年小正月に荒川海岸にて「御塩取り」の儀式を行ったあと、早朝から暗くなるまで地区の家々や集会所をまわり、無病息災、火伏、厄払いといった悪魔祓いをするということ。
こういった点でも大船渡からの伝承であることがわかります。
またこの地方ならではのことですが、御花御礼の札が小踊りの背中に貼り付けられているのが特徴的で、これが祭りの風情によく似合います。
動画でどうぞ。
