瀬月内神楽 盆舞 @ 第42回二戸地区郷土芸能発表会
さて本日からは平成27年開催の第38回一戸町郷土芸能祭と同日同会場で合同開催となった第42回二戸地区郷土芸能発表会についてになります。例年二戸地区市町村の持ち回り開催で、地元の郷土芸能祭と二戸全体の発表会を兼ねるということのようです。見る方からすると沢山見ることができて大変都合がよろしいです。
ということで、こちらの方は九戸村、軽米町、一戸町の芸能団体が出演しました。
最初は九戸村の瀬月内神楽です。
瀬月内神楽は江刺家神楽の系統ということになっています。
その江刺家神楽の由来について伝承から
「奈良時代頃に神信者12名が仏教徒に大和を追われ、奥州へ落ち延びる途中に別れ別れになり、このうちの一人、聖剛院茂蔵衛門将が九戸村江刺家の民家にわらじを踏み入れ、付近の山伏に教えたのが江刺家神楽の始まりと言われている。
瀬月内神楽の始まりは、明治6年(1873)桂川佐之太夫が江刺家神楽に弟子入りし、一人前の神楽人となり、瀬月内の人たちに伝えたと言われている」
ということです。
一戸町一帯の神楽は中山手といわれる系統であるのに対して、九戸地方の神楽は江刺家手と呼ばれています。
大体は似ていますが、神楽発祥の違いから拍子や舞の手が多少違い、こちらは三戸、八戸地方に流布していった歴史を持ちます。(もっとも地域によっては両方混在しているところもありますが)
瀬月内神楽は、九戸村戸田地域にあるので戸田神楽とも呼ばれています。
九戸神楽と呼称する時は、江刺家神楽と長興寺神楽と合わせて3つの神楽の総称となり、かつては周辺の祭礼等では舞手をだしあって神楽を修したということです。
演目として権現舞、山の神舞、恵比寿舞などです。
動画でどうぞ。
