生出森八幡神社附属神楽 翁舞 @生出森神社里宮例祭
さて本日は生出森神社里宮例祭で奉納された生出森八幡神社附属神楽の翁舞です。
その前に、ここの神楽は名取市の熊野堂神楽の系譜ということで、奏楽の胴も同じくひしゃげた形の太鼓となっています。
しかしながら、こちらの太鼓は欅の大木の幹をくり抜いた大振りなもので、熊野堂よりも大きく重々しい厳粛な響きがします。
さて、翁舞です。
翁舞というと通常は白面の老翁の舞ですが、こちらでは切り顎の黒尉面です。
幕から出ると手印を結んだまま祭壇前に進み、しずしずと舞います。
生出森神楽では翁舞を「年老いても健康な姿を表した舞で、長寿を祝い健康を祈る舞である」としています。
しかしながら、途中から刀を採って激しく舞う所作になります。
熊野堂神楽ではこの翁舞は少彦名神とされています。
少彦名神は体の小さい神で、大国主神と協力して国づくりを行った神とされています。
なので、この翁舞は国造りを表しているのかも知れません。
ところでこの翁舞を演じているのはこの日に初めて舞台を踏んだ神楽女子です。
神楽が始まる前から師匠に所作の確認をするなど、神楽に対しての直向きな態度が感心させられました。
その素直さが舞に現れています。
動画でどうぞ。
