生出森八幡神社附属神楽 神招舞@生出森神社里宮例祭
さて本日は、生出森神社里宮例祭で奉納された生出森八幡神社附属神楽の神招舞です。
その前に、生出森八幡神社の祭礼についてですが、仙台市教育委員会「生出森八幡神社の祭礼調査報告書」にはこうあります。
「生出森八幡神社の祭礼は明治22年までは旧暦の4月20日であったようだ。この年以降は里宮の例祭は新暦4月20日、21日となり、岳宮の例祭は旧暦4月20日、21日に行われている。ただし、現在ではいずれもこの日に最も近い土日に執り行われている。なぜこのように、里宮と岳宮との祭日を分離したのかは明らかではないが、坪沼村との合併と期を同じくしていることから、なんらかの関係があったのかもしれない。
なお、坪沼根添にある坪沼八幡神社の祭日は4月15日である。
また、「オドガモリの祭りが終わらないと茂庭の田んぼが始まらない」と伝えられ、里宮の例祭後に代掻きをするものであったという。祭が農耕の目安ともなっていたのである。」
ということです。
ここ里宮と太白山中腹にある岳宮と二度に渡って例祭が行われていいたということですが、岳宮の方は東日本大震災で石段や石垣、鳥居などが損壊し、現在も復旧のめどが立っていないため現在でも行われていない。
氏子総代会では登山客や市民にも修復費を募っているということです。
【奉賛金 お振込先】
・銀 行 名 : 仙台農業協同組合(JA仙台) 生出支店 .
・口座番号 : (普) 0019740 .
・口 座 名 : 生出森八幡神社太白山本宮復興奉賛金 会計 吉野 紀行

さて、神楽についてです。
生出森八幡神社附属神楽では14演目を保持していて、この内この日上演されたのは次の 演目です。
四方拝之舞、神招之舞、神子之舞、国鎮之舞、翁之舞、種播之舞、天麑弓之舞、魚釣之舞、獅子舞
で、本日は神招(かんまねき)舞です。

神招舞は八百万を招く舞とされ、舞手は二人で頭に鳥兜をかぶり狩衣を着て、左手に色紙の御幣、右手に鈴を持って舞います。
ちなみに、名取熊野堂神楽と同様に五行幣を採って舞いますが、舞の手そのものを比べてみるとこちらの方が手が細かくて優雅です。

最後は囃子の調子も変わり、一人が残っての御神楽風になります。ここが見せ場なのかもしれません。

動画でどうぞ。
