津軽石さんさ踊り 中尊寺芸能奉演
さて本日からは、平成29年のことになりますが、9月24日に平泉中尊寺で行われました芸能奉演について取り上げていきます。
この芸能奉演は、東北復興祈願で中尊寺さんが三陸地方の芸能を招待して奉納してもらうという取り組みです。
私も何度か足を運びましたが、日頃は内陸部ではお目にかかれない沿岸部の芸能が近所で見ることができるという光栄な企画でもありますが、込められた願いは亡くなられた方々への鎮魂と、一日も早い復興です。
この日は津軽石さんさ踊りからです。
津軽石さんさ踊りは、藩制時代に津軽石川の鮭とワカメなどの海産物を運搬した五十集衆により盛岡から伝えられたということです。
宮古市の無形民俗文化財に指定されています。
浴衣に五色の腰帯を下げて、頭に花を飾った笠をつけて踊るのが一般的で、盆踊りが起源ではあるものの風流化している。
夏の盛岡さんさパレードで有名になったが、もともとは各地域で門毎に踊るのが通例となっていたもの。
旧南部藩領内に広く分布していますが、県北の方に行くと、微妙にナニャドヤラに変遷していくのが面白いです。
踊りの内容も、道行きの踊りで庭入りし、様々な拍子で踊りますが、もともと余興的に行われていたと思われるのが「◯◯くずし」と呼ばれる踊りです。
神楽くずし七夕くずし、剣舞くずし、田植くずし等があり、元芸の囃子や踊りの所作を取り入れているのが特徴です。
動画でどうぞ。
