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2018.04.07 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

和賀大乗神楽 稲荷舞 @第18回慶昌寺神楽公演

さて本日は、第18回慶昌寺公演から和賀大乗神楽さんで稲荷舞です。

舞手は鈴木智大さんです。

稲荷舞は普段上演されるものではなく、稲荷神社祭礼などの限られた場でしかお目にかかれないという稀有な演目です。
和賀大乗神楽さんでも数年ぶりということでした。



演目についての解説は当日パンフレットより

「稲荷舞は大乗会(全33演目)では番外の舞です。主に稲荷神社に奉納する際に舞う演目で厳粛な舞とされます。
このため普段舞うことがな<、めったに目にすることのない演目です。
火の神や稲作の守護神として崇められる稲荷大明神ですが、真言密教では荼枳尼天とし、別号を白宸狐菩薩としています。
大乗神楽では、烏烏帽子に狐面をつけ、千早・袴姿に白足袋を履き、首から胸に玉袈裟をつけ、幣束を背負って舞う祈祷舞です。」

ということです。

狐は稲荷神社の祭神宇迦之御魂神の眷属であり、また荼枳尼天が狐に乗って縦横無尽に衆生済度するという信仰から神格を持つようなものととらえれてきています。

和賀大乗神楽さんでは今回の上演のために狐面を新調したということですが、獣面というより神々しい感じです。
そういえば滑田系鬼剣舞には狐剣舞がありますが、こちらも神がかっている演目です。

036IMG_1924.jpg

お稲荷さんという親しみやすいものでもありますが、やはり五穀豊穣の祈りの対象となっていますので、舞の中に扇を取って摘米の所作があります。

040IMG_1928.jpg

四方に真言を唱えた後は面を外しての御神楽

大変風格のある舞でした。

042IMG_1930.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2018.04.07 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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