狼ヶ志田神楽 信頼尋ねの場 @ 第28回ころもがわ神楽まつり
さて本日は、第28回ころもがわ神楽まつりから、狼ヶ志田神楽さんで「秀衡二度対面の場から信頼尋ねの場」についてです。
狼ヶ志田神楽の由来については定本より
「狼ヶ志田神楽は、文久元年神楽の祖、菅原甚太郎、菅原新右エ門、菅原今朝吉、小野寺長蔵等が、小山、中沢神楽の本庄板太郎より山伏神楽を伝授された。
明治二十五年十一月、菅原甚太郎が上昼沢佐藤家を通して達古袋と縁組をしたことから、西磐井郡萩荘村達古袋阿部徳太郎、小岩彦三郎両師匠より達古袋神楽を伝授された。
達古袋神楽は、達古袋に永住した羽黒山系山伏一七代元道常学院相模坊が指導したと言われる。
大正五年二の台、菱ヶ森、大正八年恩俗、衣川雲南田等に狼ヶ志田神楽を伝授している。
明治二五年初代庭元菅原甚太郎より昭和四四年九代庭元青沼松男に引継がれている。」
現在の代表は高橋先雄さんです。
この演目は、いわゆる秀衡二度対面の場から続いて牛若丸が佐藤庄司基治に手勢を借り受けに行くまでを通しで演じています。
ですので、上演時間も50分を超える力作です。
牛若丸が最初に平泉に来て秀衡のもとで修行をしているうちに、秀衡から源氏再興のためには牛若丸の父源義朝が平治の乱で平家方に奪われた兵法書を取り返さねばならぬと諭されます。
それをうけて牛若丸は四国の熊山城で皆鶴姫を籠絡して手に入れて平泉へ戻ります。
牛若丸です。
武蔵坊弁慶です。
意気揚々と凱旋した牛若丸と弁慶は秀衡に奪い返した兵法書を渡します。
そして石槌山の合戦で一旗上げんがために加勢を依頼するが、自分ではなく配下の佐藤基治を尋ねよと勧めます。
秀衡家臣の佐藤基治は尋ね来た牛若丸と弁慶に、自分の息子達を引き合わせます。
ここで晴れて、牛若丸と佐藤継信、忠信兄弟の対面となります。
いわゆる軍勢借りの場面ですが、主従となった牛若丸たちは戦場へと向かっていきます。
動画でどうぞ。
