古内神楽 田村二代@第33回一関民俗芸能祭
さて本日は、第33回一関民俗芸能祭から古内神楽さんで田村二代です。
その前に、古内神楽さんの由来から
「古くは大久保の春日神社の奉納神楽として別堂三学院が法印神楽を奉納して来たと伝えられている。
弘化年代(1846)徳右エ門が宮元となり同村下黒沢神楽から南部神楽の指導を受け古内神楽を再興した。
法印神楽時代のものと思われる型の古い神楽面も多く保存されており、とくに天保12年(1841)の年号のある蛇面は、昭和51年6月一関市の有形民俗文化財に指定きれた。
初代宮元徳右エ門、二代阿部専治、三代菅原栄三郎、四代菅原万次郎、五代阿部永治、六代阿部卯右エ門、七代阿部竹左エ門、八代阿部清喜、九代阿部考吾である。」
ここは自鏡山に羽黒山から入山した修験者たちが興した神楽の先駆け的神楽組である。
現在の代表は千葉悦雄さんです。
演目は、天保12年銘の蛇面を保持する古内神楽さんの十八番であります。
山城の国小瀧の郡、加茂川と桂川の落合、今瀬ケ渕に棲む大蛇退治を命じられた田村中将利光の活躍を描いた一幕です。
田村中将利光役は女性の舞手です。
セリフの滑舌がよく、迫力があります。
利光の配下、霞の源太盛純と海老名の源八が兵卒を従えて今瀬ケ渕に向かいます。
今瀬ケ渕に棲む大蛇は背峯が二十尋(百尺)あまり、眼光は百蓮の鏡の如くで、一度悪気を吐けば山野はたちまち霧に包まれる有様。
それに対して、利光は母から授かった神通の鏑矢で退治します。
めでたく、大蛇の首を携えて京の都へと凱旋します。
動画でどうぞ。
