小田代神楽 鐘巻道成寺 @ 第11回祀りの賑い
さて本日は、第11回祀りの賑いから小田代神楽さんで鐘巻道成寺です。
話の筋立てはいわゆる安珍清姫です。
南部神楽では、本鐘巻と呼ばれるものの他に道化鐘巻というものもあります。
また、話の展開が胆沢系と一関周辺では多少違っています。
昨年の北辰神社奉納神楽大会で白浜神楽さんが演じていたのは一関系統のものですので比較して御覧ください。
(こちら⇒白浜神楽 道成寺(安珍と清姫)@北辰神社神楽大会)
また、宮城県大崎市古川の保柳神楽は南部神楽ですが山伏神楽色の濃い鐘巻です。⇒保柳神楽 鐘巻
さて、小田代神楽さんの本鐘巻道成寺といきます。
最初に小坊主が出て場面の説明をします。
それにしても、この小坊主さん、小学生みたいですがセリフが堂々としていますが、来年からは中学生ということでこども神楽は卒業です。神楽続けてくださいね。
次に、清姫が恋い焦がれる安珍を尋ねて道成寺を訪れます。
この舞手は、女子高校生ですが、姫舞が非常に秀逸です、しかもスピードがありますので迫力があります。
瀬台野神楽系統では女舞を姿態舞と称して、非常に重要視されています。
清姫は小坊主と問答し、女の身では寺に詣でることまかりならんと言われ、物狂いになっていきます。
太鼓に結んだ赤い布が鐘の緒を表し、清姫は鐘の緒を打ち振って踊り狂います。山伏神楽と同様です。
舞手の狂った様が狂気に満ちています。上手い!
次に安珍が修行像の姿で現れ、罪により蛇身となった清姫を助けるべく法力によって折伏します。
清姫が赤い衣を装い蛇神となって出ます
胴取がとなえます
〽 ちょうや ちょうや 南無三 ちょうや
瀬台野神楽の神楽本では、ここで安珍が清姫を肩車して四方切りを舞うとなっています。
この日は、清姫を肩に担いで幕入りとなりますが、幕入直前に蛇鬼から折伏された清姫が面を早変わりさせます。
何度見ても感心させられる鐘巻です。
動画でどうぞ。
