中野神楽 追っかけ三番叟@ 第38回尾松地区神楽鑑賞会
さて本日からは2月4日に開催されました第38回尾松地区神楽鑑賞会のリポートとなります。
東日本大震災の年だけ中止したということで、本来は39回目となるはずでしたが、いずれ歴史を重ねてきた鑑賞会です。
神楽の最初は中野神楽さんの三番叟ですが、その前に中野神楽さんの由来について
「明治五年、佐竹幸吉が庭元となり岩手県西磐井郡厳美村、三輪流山谷神楽の師匠を招き指導を受け、中野神楽を創設した。
二代、三代とも山谷神楽の師匠の指導を受けた。現在は、佐竹精一郎が指導に当たっている。
、初代庭元佐竹幸吉、現在の庭元斉藤新一郎は四代目である。」
とありますが、現在の代表は佐竹正義さんです。
幕出し唄は
〽 センヤー 吉が野に 吉が野に 日は照るとも 日は照るとも
常にたえせぬ ドドと鳴るは滝の水 滝の水
鶴殿 亀殿 祝い心にまかせたり サンヤーエー
舞手は小学6年生、舞もコワも堂々として大変素晴らしいです
〽 上を見たれば 桂川とて流れ来る
下を見たれば 愛染川とて流れ来る
沖を見たれば 沖で鴎が通い来る
真似三番叟の演技内容は神楽団体によって様々ですが、大きくは道化が三番叟の真似をしながら胴取をやり取りをし客を笑わせて幕入りするもの、あるいは種々の採物を携えて滑稽な仕草をして客にチョッカイをかけるもの等があります。
中野神楽さんでは、真似三番叟が三番叟を肩車に載せて舞うという荒業を見せます。
このタイプは一関地方から栗原・登米の一部に伝わっているものです。
この時の胴取の囃し唄は
〽 マゴチョイと申す マゴチョイと申す
ということから、三番叟の演目名をマゴチョイと呼ぶようにもなったということです。
動画でどうぞ。
