上根子神楽 鐘巻の舞 @ 羽山神楽初舞
さて本日は、羽山神楽初舞から上根子神楽さんで 鐘巻の舞です。迫力のトラブルメーカー的な演出が圧巻でした。
山伏神楽の鐘巻舞は、能楽や語り物等に系譜を引く女人禁制の仏法を破ったことに対して、修験が折伏することによって救われるという、山伏たちの霊験を宣伝するためのアトラクションとして成り立っている。
物語の初段では伏屋の娘(旅館の娘)が、投宿した年若の旅僧に恋い焦がれて鐘巻寺を訪れることから始まります。
早池峰系神楽の鐘巻では表されることはないですが、上根子神楽では清姫が鐘巻寺に参拝する情景が細かく表現されています。
清姫が懐中から紙を取り出して、米を撒いて祈願する場面があります。
また、円万寺系神楽が明治以前の修験神楽の名残を映していることの証左として舞手が数珠を持って舞い踊ります。
さらに、寺の別当にこの寺は女詣ずることを禁ずるとして追い払われ、ために鐘の緒を取って物狂いの様相になります。
そこへ、旅の客僧となった安珍坊が鐘巻寺の災いを解決すべくやってきます。
かつて知り合った伏屋の娘が蛇神となった姿を見て、全身全霊をもって折伏しようとかかります。
そして安珍坊と清姫の戦いが始まりますが、ここからが蛇神の出番
舞台を降りて観客席まで飛び出して行きます。
そちらのテーブルこちらのテーブルと、チョッカイを出した末に,幼児を見つけるや小脇に抱えてステージへと拉致します。
※この場面では、この子は蛇面の実の子どもだったのですが・・・
動画でどうぞ。
