本寺中学校卒業生による 鶏舞を愛する会@ 南部神楽鑑賞会
さて本日は、南部神楽鑑賞会から本寺中学校卒業生による 鶏舞を愛する会の皆さんによります鶏舞です。
この鶏舞を愛する会とは、11月30日の当ブログ(カグラメグル 鶏舞づくし)でも取り上げましたが、今年度末で閉校になる一関市立本寺中学校で伝承活動として取り入れられてきた鶏舞が、学校統廃合によりなくなるということを契機にして、卒業生たちがなんとかして鶏舞を残そうと卒業生有志を募って結成した会です。
胴取は長年中学生を指導してきた佐藤勲さんです。
本寺中学校の鶏舞は、その学区が本寺地区、小猪岡地区、瑞山地区を包括していることから、かつてそれぞれの地区で伝承されてきた3つの神楽(本寺、瑞山、猪岡)を統合して編成した鶏舞を学校教育に取り入れていたものです。
母体となった本寺神楽は、慶応年間に佐藤篤治を庭本として山谷神楽から伝承を受け、その後消長を繰り返していたが昭和53年
に休止した。
その後昭和63年に本寺中学校が伝承活動に取り組み始めて今日に至る。
鶏舞を愛する会では、本寺中学校が閉校後も大好きな神楽を踊り続けられるようにと、本寺内外の様々な場所で踊り、活動の様子を発信していくということです。
学校統廃合によって、学校の場で取り組まれてきた郷土芸能が無くなってしまうことは、郷土芸能が衰退するということともに、卒業生たちのアイデンティティーも喪失するということなのかもしれない。
そういった思いで、卒業生たちやこどもの親たちが自分たちで継承していくという新しい取り組みが各所で始まってきている。
中里中学校の閉校で中里鶏舞踊り隊ができたり、花泉町の小学校の閉校を期に地域で鶏舞をひきついでいくなどの取り組みです。
これからは、神楽団体という垣根を越えて、様々な伝承形態で交流しながら継承していくとよいのかもしれません。
動画でどうぞ。
