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2018.01.20 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

スペクタル山蛇 小田代こども神楽

さて本日は,奥州こども芸術発表会から小田代神楽さんの山蛇です。八岐大蛇退治です。

小田代神楽さんの由来について定本より。

「明治二八年一○月、部落の氏神五十瀬神社に神楽を奉納するため、氏子総代の植田喜作が庭元となり、羽田の鴬沢神楽から師匠を招き指導を受け、小田代神楽を創設した。
 初代庭元植田喜作、二代及川春治、三代及川清志四郎、四代~五代及川篤男である。」
とあります。初代の植田喜作が指導を受けたのは菅原金之丞とあるが、金之丞は千葉栄佐衛門とともに瀬台野神楽を立ち上げた人物であり、後年田原の蟹沢に婿入りして蟹沢神楽を創設し、周辺の地域にも神楽指導をした。」

そして現在の第六代目庭元は及川章さんです。

ですが、この日はこども芸術発表会ということで子どもたち中心の上演となりました。

正直言って子どもたちだけでここまでできるとは思いませんでしたが、すばらしい内容でした。

胴取も良かったです。



さて、演目名は山蛇となっていますが八岐大蛇退治です。
小田代神楽さんは瀬台野神楽の系統です。
瀬台野神楽には二つの大蛇退治の演目があり、一つは八岐大蛇退治之舞で、もう一つは本八岐大蛇退治でこらはツルシヤマダとなっています。

山蛇は八岐大蛇退治の舞の筋立てで、大蛇は吊るし大蛇の舞台用アレンジとなっていました。

最初に素戔嗚尊が出て

〽 我は大日本に隠れなき 素戔嗚尊なり 一夜の宿を貸し給う

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それに応えて蘇民将来が

〽 一夜の宿は安けれど ここに一つの大事あり

 と、娘が大蛇に取られてしまうことを嘆きます

そこで素戔嗚尊は村人に酒樽を用意するようにと命じます

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村人がかわいいです

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さて、大蛇ですが、これが凝りに凝っています。
目は光り、口からはスモークが吹き出てきます スペクタル!

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蛇操りもこどもたちでした。
楽しみながらやっているんだろうな。

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大蛇の首を打ち取って素戔嗚尊が勝鬨をあげます

〽 應 稲田姫もつつがなし この素戔嗚は神通奇特の宝剣をもって八岐大蛇を退治したりやのう

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最後に千代の御神楽 崩し舞で舞い納めます。

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大変すばらしい出来でした。
小田代神楽さんでは毎年2月11日に祀りのにぎわいと題した神楽上演会を開催しています。
皆さんも是非おでかけください。


日時:平成30年2月11日 午後1時30分開会式 2時開演
会場:小田代コミュニティセンター
岩手県奥州市江刺区田原字宮地35-5
(興国寺の直ぐ前)
出演:小田代神楽、小田代こども神楽
特別出演:天狗田代々神楽(一関市)

【入場無料】





動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2018.01.20 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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