雄勝法印神楽 蛭児@2017 葉山神社秋季例大祭
さて本日は、葉山神社秋季例大祭から雄勝法印神楽の蛭児です。
蛭児は陸前浜の法印神楽には無くてはならない演目です。
伊弉諾伊弉冊二神の第一子として生まれながら足が不自由だったため高天原から天磐樟船に乗せられ流されてしまった。その後西の宮に行き着いて神様となったのですという物語である。
画像は祭典当日の大浜の景色です。
のどかな海面には沢山の養殖施設が浮かび、震災から復興しつつある姿がよく見えます。
長鉾と扇を持って蛭児が出て、神諷を調子を付けて歌います。
個人的にこの時の釣り太鼓に合わせた神諷が、めでたい感じがして好きです。
〽 あれに見えける雲の見越しの山の端に 雪は五色に見えにけり
あれに見えける嶽が林の白雪は 春を限りと待たるべし
我らが髭の白きのは 何時を量りに待たるかな
と、そこへ切紙の魚を携えた道化が客席を回って出て、蛭児の釣り竿にいろいろと楽しいことをします。
釣り竿につけた魚との駆け引きをするのですが、道化が近くにいた子供を引き込んで一緒に釣り糸を引っ張り、観客の笑いを誘います。
この辺が蛭児の楽しくもありめでたい場面です。
見事鯛を釣り上げた蛭児は櫓を漕いで西宮へと急ぎ帰ります。
さて、後に残ったタコ面の道化と魚屋との売り買い交渉が始まります。
胴取も時々チョッカイを出すのがいい味出してます。
「一つ金 三億万両 大浜養殖組合大銀行」等などの大金で魚を買ったところで祝い唄となります。
といったところで、めでたく魚屋も家路について終わります。
動画でどうぞ。
