秋葉大権現川原獅子舞 正月悪魔祓い門付け
さて本日は、大震災以降毎年訪問している陸前高田市高田町の川原地区で正月に斎行されている権現舞に行って参りました。
ここの権現舞は、昭和54年に大船渡市の船河原という地区に権現舞があり、その地区で姻戚関係があった者が伝えたということです。
それまでは、この高田町川原町内会にはうごく七夕の祭り組はあったが、旧盆の行事としての繋がりはあるものの、正月に集まったときには祀るものがないということと、夏の七夕行事の資金集めのためにも権現舞を回しての御花集めは重要な行事でとしたこと。
しかるに震災以降は、もともとの町内会にいた人たちがバラバラに分散して住んでいるため、この門付けも困難を究めていました。
そこに沢山の善意の加勢があって、震災後も途切れること無くこの祭りが続いてきました。
祭りの要素は、歳の初めにあたって住民の災厄消除や五穀豊穣、大漁満船を祈願して権現様の力を借りて祈祷するものです。
更には、権現舞の歯に噛んでもらうことによって悪魔病魔の退散を期待できることから、子どもたちを差し出して頭などを噛んでもらい、無病息災、諸願成就の祈願をする姿がよく見られます。
この川原権現舞では、震災以降に毎年門付けして歩く際に震災で被害のあった場所で追悼をするのが常でした。
陸前高田市の消防署にて門付けする際には、先の震災で住民避難を最優先して活動した消防団の若者たちが多くその生命を落としたことに残念な気持ちが溢れています。
特にも、若くして地元の消防団に属した若者たちはあの日、高さ10mを越える高波が襲い来るなど想像だにしていなかっただろう
そして7年が過ぎて、昔通の行事を進める。
この先に何が待ち受けようとも、しっかりとしたコミュニティーを築いていくのだろうと感心しています。
動画でどうぞ。
