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2018.01.04 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

胡四王神楽 天王舞 @ 胡四王神社蘇民祭

さて本日は、昨日に引き続き花巻市の胡四王神社蘇民祭から胡四王神楽の天王舞についてです。

胡四王神社の蘇民祭での神楽奉納は、決まって最後に天王舞で納めるようです。

この日の胡四王神楽さん、厄年で蘇民祭に出場する舞手がいたためにメンバー不足ということでした。



〽 我頼む~ という幕出しで出てくるのが蘇民将来です

天王舞の天王とは、武塔神という北国の神様という設定になっています。
この武塔神は日本の神様である素戔嗚尊と習合されて伝えられていますので、素戔嗚尊と蘇民将来の話が演目の内容になっています。

北国の神武塔神が妻女を得るため南海をさして旅をする途中で、宿を乞うたを裕福な弟の巨旦将来は断り、貧しい兄・蘇民将来は粗末ながらもてなした。

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そして、武塔神が南海まで八万里ある旅をしていることを述べると、蘇民将来は「君未だ三万里にも及ばず。さらば数万里を走る寶船を君に奉らん」と助言します

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武塔神が無事に南海国に着き、頗梨采女と結ばれて8人の王子を産んで国に帰る途中で再び蘇民将来に会います。

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そこへ巨旦将来が戦を仕掛けて来ます。  神戦ですが、巨旦将来は黒道化面の姿で、杓文字や藁打ち槌で頗梨采女の王子たちと戦いを演じます。
あれこれ戦いを演じるのですが、胡四王神楽では天王の王子が巨旦を投げ飛ばす等、かなり過激な演出となっていて、迫力あります。

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そしてめでたく巨旦退治ができたところで、面を外しての崩し舞です。

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動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2018.01.04 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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