fc2ブログ
2017.12.02 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

布佐神楽 御神楽 @ カグラメグル 鶏舞づくし

さて本日は、一関市は世嬉の一で開催された「カグラ・メグル鶏舞づくし」からトリの布佐神楽さんです。

その前に布佐神楽の由来については定本より

「文久三年(1833)千葉菊治、鈴木門治が世話人となり、東磐井郡相川村(現一関市)字水上の千葉稀治、千葉作右ェ門の指導により、法印神楽を千葉忠之丞、千葉兵太夫に伝授された。
さらに明治八年松川村(現東山町)の法印管野典善師より法印神楽を学び、倭書記神楽の巻物を授けられた。
明治後半から大正初期に至り、法印神楽を基本にしながらも、地方の伝説、民話、物語等を神楽用に脚色したり、科白(せりふ)神楽等も演目に加え、この地方独特の神楽として名声を博して来た。
初代庭元千葉兵太夫で現在の庭元千葉慶一は一○代目である。
昭和五三年三月、川崎村指定無形文化財となっている。」

とのことです。現在の代表は千葉仁一さんで、岩手県指定無形文化財になっております。



相川村からの伝授とあれば、おそらく大権院であったと推察しますが、そうであれば正に幕末の一関地方の法印神楽を継承したということなのでしょう。

IMG_9330.jpg

岩手県南、宮城県北地方の南部神楽では、鶏舞あるいは御神楽を舞う時の採物としては幣束であったり、錫杖または鈴木であったりしますが、布佐神楽さんでは錫杖を持っています。
これは山伏神楽の影響ということになりますが、一関市の萩荘や山谷等との交流で混交してきたのかもしれません。

IMG_9335.jpg

また、保持演目の中に所望分神語、五矢神語、魔王神語、御室焼といった法印神楽のものを多く残しているのも特徴といえます。毎年4月29日の熊野神社例祭での奉納神楽が有名ですが、いつかリポートしたいと思います。

IMG_9338_2017120217014909c.jpg

動画でどうぞ。


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2017.12.02 |

«  | ホーム |  »

プロフィール

祭りの追っかけ

Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

カレンダー

11 | 2017/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

月別アーカイブ