田代念佛剣舞 二十七、高舘 @第45回川井郷土芸能祭
さて、本日は第45回川井郷土芸能祭から田代念佛剣舞で 二十七、高舘です。
その前に、田代念佛剣舞について、岩手県民俗芸能誌から参照します。
「旧門馬村(現宮古市門馬)の田代に伝承され、阿修羅踊りとも称している。
田代の去石部落の去石仙仁門が仙台の七北田に酒稼ぎに行っていた間に習い覚えて巻物を授与されたと言われているが、踊りの方はむしろ青森県の剣舞に似ている。」
とあります。起源は文化年間(1804~1817)と伝えられている。
現在の保存会は25人で胴取2人、鉦2人、笛2人とその他は踊り子となっていて、代表は黒澤良一さんです。
この日の最初に演じた二十七は長い間上演したことのない演目で、今回は先代の代表黒澤勝志さんから引き継いて復演したという貴重なものです。
田代念仏剣舞は毎年お盆に「南無阿弥陀仏」と刻した念佛供養碑の前で踊った後に庭元宅で踊り、その後は初盆の家々を回向して踊る。
最後には松草部落の盛越家で巻物開きを行うしきたりになっているということです。
高舘の演目では、薙刀を持って打ち合う場面を表現し、平泉落城の際の怨霊慰撫の剣舞になっています。
田代念佛剣舞では最後に、舞い込んだ家への答礼として花踊りのようなものをします。
これが華やかかつキリッとした完結感があって非常に好感が持てます。
動画でどうぞ。
