江繋剣舞 薙刀舞、刀の舞 @ 第45回川井郷土芸能祭
さて、本日は第45回川井郷土芸能祭から江繋剣舞で 薙刀舞、刀の舞 です。
旧川井村にはかつて9つの剣舞組が在ったということですが、現在も活動しているのは岡村、川内、田代とこの江繋の4つだとうことです。
その系譜は概して2系統があると推量される。(確かな伝書がないということですが)
1つは明治初頭に仙台七北田に出稼ぎに行っていた者が踊りを持ち帰ったという田代念仏剣舞の流れで、岡村、平津戸、大畑に伝承されている。
今一つが、現盛岡市の大ケ生念仏剣舞を祖とする系統。
大ケ生から同盛岡市の梁川に伝わったのが川井の川内に伝承され、その後に古田、上川井、桐内と伝わり、そして桐内から昭和30年に江繋に伝えられたと思われます。
現在の代表は石曽根厚志さんです。
構成は、太鼓2、手平鉦2、笛1、舞手が20人程です。
庭入りは何故か太鼓が後ろ向きで入ってきます。
この由来は不明ですが、念仏回向を上げるという剣舞だけに、盆の供養の為に他家に出入りする場合は「常」の入り方とは別にするしきたりなのであろうかと思ったりもします。というか、後ろ向きに入ってくるのがカッコイイですね。
庭入りは、太鼓、手平鉦、舞手の順で輪を作って入り込みます。
最初の薙刀舞は、鉦摺りの軽快な跳ね方に釣られるように薙刀を持った踊り手が輪に沿って踊ります。
拍子が変わると二人一対になりながら踊ります。
次に刀の舞になります。
隊列を整え、踊り手が蹲踞の状態から、先頭から二人づつ順に繰り出します。
平泉の高館物怪から端を発したであろう念仏剣舞が陸路にして100km離れたこの地へ伝播するまで幾多の変遷があったと思われますが、諸霊を慰め鎮めるという庶民の願いは同じということを実感させられます。
動画でどうぞ。
