根白虎舞 吉浜五年祭2017
さて本日は、平成29年10月8日に行われました大船渡市三陸町吉浜の新山神社式年大祭から、根白虎舞です。
この虎舞の由来は、嘉永年間に根白の鎮守である弁天神社のお供芸として作られたということです。
一時途絶えた後、明治8年に県令(県知事)がこの地方を巡視する際に途絶えていた「虎舞」を復活させるため、唐丹村(現釜石市唐丹町)大石の花崎与太郎が甲子(釜石市甲子町)で習い覚えた虎舞を教わって演じたものという。
踊り手は、虎二人、ささら一人、槍使い二人、笹踊り四~六人
演目は二つで、最初に国姓爺合戦の中から、和藤内と虎狩の韃靼兵との場面を演じる。
虎を引き渡せと迫る韃靼兵に対して天照皇大神の神札をかざして「この虎が欲しいならば、和藤内の味方につけ」と一喝する。
もう一つの演目は、御神楽と称して、虎退治の兵士を味方に付けて祝いながら道中を進むさまを演じる。
笹踊りが喜びあふれる様を飛び跳ねて踊る。
芸態は伝承元の唐丹町大石のものと同じです。
この虎舞は、五年祭の折にのみ踊られるということで、今回のように祭りが10年近くも行われないと伝承が難しくなるという地元民の声にも後押しされての祭り開催は意義のあるものでした。
(平成27年に気仙の民俗芸能大祭に出演はしていましたが)
動画でどうぞ。
