栗原神楽 安倍保名捕われの場 @ 第40回平野神社神楽大会
さて本日は、第40回平野神社奉納神楽大会から競演の審査中アトラクションとして安倍保名捕われの場です。
前年度優勝チームの栗原神楽さんが演じてくれました。
その前に栗原神楽さんの由来については定本より
「明治一二年三月三一日、栗原悦之助が神道事務局に神楽の届出し承認を得た文書がある。
岩手県萩荘村市野々の自鏡山山伏神楽の指導を得たといわれている。
大正時代に復活、中断した。昭和五年、栗原の佐藤正吉が指導し再興する。その弟子代表の佐藤左吉に引継がれ現在に至っている。初代庭元栗原悦之助が中断後を再興した。」とあります。
現在の代表者は佐藤敬さんです。
この日の胴は高橋利雄さんです。
摂州住吉の住人、安倍保名は、お家再興と母の病気平癒のため、泉州信田ケ森の信田大明神に出向き祈願を掛け、近くに帳幕を張り宴を開いていました。するとそこに古い白狐が現れ、日には涙を浮べ助けてくれと手を合わせ、保名に駆け寄ってきました。保名は不憫に思い慢幕の中に隠すと、この白狐を追ってきた石川悪右工門にそのことを見届けられ、白狐を差し出すよう要求されます。保名はま隠し通そうと断固突っぱねますが、ついに両者刀を抜いての戦いになりました。
敗れてしまった保名は悪右エ門に縄で捕らわれ、一命も危うくなるのでした。
するとそこへ上人様が現れ「たとえ狐や雁、虎狼のものとて、命あるものを助けるのは仏法の教えと石川悪右衛門を教え諭すのでした。
上人が安倍保名の縄目を解きますが、この上人は実は白狐の化身
自分は人間ではなく信田の森の白狐であること、保名様に助けられた恩返しのため、上人に身を変じて保名様を助けたことを話し、名残惜しいながら、元の狐の姿になって信田ケ森に帰っていくのでした。
悪右工門の太刀先に傷ついた保名は、この姿のまま都に帰っては人々の笑いものになると思い、傷口を癒すため近くの岩尾の滝に向かうという場面です。
動画でどうぞ。
