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2017.10.21 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

鶯沢神楽 小袖曽我 @ 第40回平野神社神楽大会

さて本日は、第40回平野神社奉納神楽大会から鶯沢神楽さんで小袖曽我です。

その前に、鶯沢神楽さんの由来について定本より

「明治初年、玉井豊之助、小野寺久五郎の両人が世話人となり、岩手県西磐井郡萩荘村達古袋神楽の師匠を招き、神楽の伝授を受け日向神楽を創設した。
戦前、戦後舞方が少なくなり中断していたが昭和三九年、町教育委員会が郷土芸能後継者養成講習会を開催した。講師は小野寺捨男、小野寺東策の両師匠の指導であった。
これを機に鴬沢神楽保存会を組織し現在に至る。
なお、明治一八年、二○年の二回にわたり、伊勢神宮に神楽を奉納したという。
また、大正年間、田谷神楽(江刺市愛宕)の指導をしたともいわれている。
初代庭元玉井豊之助、現在の庭元岸湊は六代目である。」

ということなそうです。現在の代表者は高橋長人さんです。



建久4年、兄一万丸は曽我太郎祐信に、弟箱王丸は密かに北条時政殿を鳥帽子親として、それぞれ兄は十郎祐成、弟は五郎時致と元服を済ませた。
兄弟は、鎌倉殿の富士の裾野の巻狩りを機に仇討ちせんと、母上に決心の程を打ち明け形見に小袖を依頼する。

兄十郎は揚羽の蝶の小袖を形見にと受け取る。

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しかし、弟は勘当の身であるが、兄と心を合わせ母上に対面し勘当の許しを得んと同道する。
母は勘当した者は我が子ではない、重ねて勘当すると激怒する。

ところでこの日の五郎時致の舞手は高校生女子です。三度目の舞台ということですが将来楽しみです。

IMG_8129_20171021192737046.jpg

兄十郎は不憫な弟を見て刀に掛けようとする。
母は慌ててこれを止め兄弟に諌めを成します。

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〽 この世の中に 子を持つ親の心は皆同じ
    親を思わぬ子はあれど 我が子を思わぬ親はなし

五郎時致の勘当を許すと共に形見に波に千鳥の小袖を与える。

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兄弟は歌を詠み名残惜しみながら富士の裾野に向かう場面。

〽 秩父山 おろす嵐の激しさに 枝切れ果てて 葉はいかにせん

〽 京出て 巡り合わずば尾車の この輪の中に 無しと知れ君

 〽  さらば さらば 母上様

IMG_8138_20171021192742b90.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2017.10.21 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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