南下幅念仏剣舞 回向念仏・一番庭 @ 第51回胆沢郷土芸能まつり
さて本日は、第51回胆沢郷土芸能まつりから南下幅念仏剣舞さんで 回向念仏と一番庭です。
その前に、南下幅念仏剣舞の由来について
「巻物園鏡傅によると、大同三年、出羽の国 羽黒山峰中権大僧都善光院の法印が荒沢鬼渡大明神の御堂にこもり念佛勤行をしている時、ある夜こつ然と二人の老翁が現れて「衆生済度の近道は舞踊の面白さを知らしめた上に導くことにある」と諭された。それに対し彼の法印は「しからば教えて候らえ」と申し上げたところ、一人は座して歌い囃し、一人は立ちて踊り始めた。伝授し終わると二人の姿は虚空に消えて見えなくなった。とあり、この踊りこそ念仏剣舞の始まりとされている。
以来絶やすことなく保存会を結成し伝承されている。胆沢区内では、八団体の剣舞が指定されているが、他の団体と比し一般的にテンポがゆったりしており、それだけ「力み」があると言われている。」
とありますが、現庭元は高橋哲也さんです。
南下幅念仏剣舞は伝書は失われたものの寛政年3年に文化14年に渡辺甚四郎から卵太郎に伝授され、以降連綿と伝承されてきたということです。源流は衣川の高館物怪といわれ、他の胆沢の念仏剣舞と同じく念仏胴取りとカッカタがつくことが特徴です。
胴は代表の村上厚志さんです。
最初に回向の念仏から始まります。
光明遍照十方世界 念仏衆生摂取不捨 発菩提心 往生安楽国
一番庭は「扇の舞」ともいわれ、六字名号(南無阿弥陀仏)を唱えながら先祖供養、家内安全等を願い踊られ、庭ものとしては一番長いものとなっているという。
輪踊りになりますが、実はこの日の南下幅剣舞では、同じ胆沢の神楽団体である狼ヶ志田神楽のメンバーが舞手として加わっています。何でも胆沢町民劇場での共演が縁で、神楽の面を置いて剣舞も稽古を重ねての出演とのこと。
しかし、剣舞の面コをかぶってても、どの鬼が彼なのか私にはわかりました。特徴ある・・・。
舞の最後は、蛇面と白面の狂いで舞い納めます。
動画でどうぞ。
