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2017.09.22 | Comments(2) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

瀬峰神楽 大蛇退治 @ 第57回北辰神社神楽大会

さて本日は、第57回北辰神社神楽大会から瀬峰神楽さんで 大蛇退治です。

その前に、瀬峰神楽さんの由来について、

「現在の瀬峰は、明治の中頃まで藤沢地区と大里地区に分かれていた。
藤沢地区には南部神楽の流れを汲む二つの藤沢神楽が存在していた。
氏家慶喜氏と細川勇三郎氏をそれぞれ座頭に活動していた。しかし両神楽とも後継者に恵まれず、大正の中頃には自然消滅状態となり、実に五十数年もの間途絶えていた。
昭和四十六年四月、当時の瀬峰町文化財保護委員の木村二郎氏が、藤沢神楽を復活させようと各方面に提唱していた。おりしも同年十二月十八日の河北新報に、登米市中田町宝江新田の「舘神楽」が紹介されていた。それによると舘神楽の元祖は、瀬峰の藤沢神楽であると判明したと書かれていた。これを機に木村氏は更なる呼びかけをし、舘神楽に指導を仰いで練習を重ね、昭和五十年一月十九日「瀬峰神楽保存会」(初代会長鎌田里見、会員十三名)の名称で設立発足し現在に至っている。」

ということで、その舘神楽は加茂流を称しているとおり流神楽を継承しているので、幕末の藤沢神楽自体が流神楽だったことなのかもしれない。



演目は素戔嗚尊の大蛇退治です。
高天ヶ原を追われて豊葦原瑞穂の国に降臨した素戔嗚尊が肥の川上から櫛が流れてくるのを不思議に思い辿って行くとある親子に遭遇する。

櫛稲田姫です

IMG_6483.jpg

その親、足名椎の尊

IMG_6485.jpg

そして母の手名椎の命

IMG_6484.jpg

そこへ、放浪の神、素戔嗚尊が現れて、老夫婦が困窮する訳を質します。
そして、最後に残った櫛稲田姫の命を救うため八岐の大蛇退治と戦うことを決意します。

IMG_6488_2017092219493662c.jpg

瀬峰神楽さんは、法印神楽の影響を受け継いでいるので、大蛇は赤い装束で出てきます。

IMG_6491.jpg

刀ではなく打杖での戦いも法印神楽の影響が見て取れます。
法印神楽ではこの後、客席に降りて大乱闘になる。

IMG_6501_20170922194939e8e.jpg


めでたく大蛇を征伐して素戔嗚尊の和歌が唄われ、そして千代の御神楽となります。

八雲立つ出雲八重垣妻込に 八重垣作るその八重垣を

IMG_6507.jpg

最後に千代の御神楽となります。

IMG_6514.jpg

動画でどうぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=PisAxLrvsHg#action=share

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2017.09.22 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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