岡谷地南部神楽 八幡舞 @ 第57回北辰神社神楽大会
さて本日は、第57回北辰神社神楽大会から岡谷地南部神楽で八幡舞です。
その前に岡谷地南部神楽さんの由来について
「明治三二年、工藤清右エ門(東和町嵯峨立から養子に来た人)が庭元兼師匠となり、修験道賀田羽流剣舞神楽を部落の若者達に指導し、岡谷地南部神楽を創設した。
また、大正時代に中田町宝江新井田から師匠を招いて笹流新井田神楽や加茂流舘神楽の芸風も取り入れた。
発足以来、地元の旧県社登米八幡神社の秋季例祭に奉納されてきた。
法印神楽の影響をよく残しており、笹結や宇賀玉等の演目を保持している。
初代庭元工藤清右エ門である。」
とありますが、現在の代表は佐久田和尋さんです。
胴は渡辺駿さんです。
近年南部神楽の大会では、この種の神舞を上演する団体が少なくなり、審査員の先生方の講評でも劇舞ばかりでなく神舞もということが度々言われております。私もそう願います。
岡谷地南部神楽さんでは、この日は別演目でのエントリーでしたが、当日変更となりました。
登米地方の神楽団体では、周辺に法印神楽が沢山残っていることもあって、こういった神舞を数多く保持しています。これも特長といえるかもしれません。
幕上げ唄からはじまります
八幡舞は誉田別命と品夜別命の兄弟二神の舞で、父である仲哀天皇と母である神功皇后も讃える舞となっています。
舞手は大人と中学生の神楽女子です。
御神楽の手で一舞すると言い立てになります。
八幡神の本地を説くセリフです。胴取りと掛け合いになっています。
笹谷流の系譜ということですが、調子が一関地方のいわゆる瑞山流の名残も見られます。
最後は扇と幣束を十字に持って弓矢とし、激しく舞います。
まさに悪霊厄難をうち祓う祈祷舞です。
最後に、いつもの撥車です。
お見事でした!
動画でどうぞ。
